電子の時代と大阪万博

NTTドコモ、住信SBIネット銀行を「巨額買収」の記事が全国紙や地方紙の経済面を飾った。通信会社と銀行の結合、しかもネット銀行である。AI時代にどんな新風を起こすのだろうか。 足元をみると各県有力銀行の合併が始まっている。 企業を取り巻く金融の状況はまだ表に出ていないが、自社のメイン銀行が「ある日突然、吸収合併となり、消滅する」ことも想定の範囲内に入っていた方が良い。その時、どんなことが自社に起きるだろうか。 各社、メイン銀行、サブの銀行と各銀行を位置付けて金融取引が継続されている。 むかし、相互銀行は銀行に統一され、民間の金融機関は銀行と信用金庫・信用組合とに区分けされた。それぞれの生い立ちがある。 信用金庫・信用組合も相互銀行と同様に銀行へ集約される方針が「金と銀」の違いにより、現在に至っている。 「金と銀」、有名な逸話である。できればインターネットで調べて見られたら吹きだすかもしれない。 信用金庫・信用組合は簡単に言うと協同組合の組織である。株式会社である銀行とは法律も異なる。金と銀との役割の違いが根本的にある。 あらゆるものが激変する今日、金融界も同様である。 私たちのスタンスはどう考えたら良いだろう。もとより、信用金庫・信用組合もその波は避けられないが「その役割」はこれまで以上に重要なものとなる。 こちら総務部のスタンスはメイン銀行40% サブ銀行30% 信用金庫30%の金融スタンスである。信用金庫の重みをましたいと思う。 今後の地域経済のなかに信用金庫がその生い立ちからして、さらに必要とされる時代になるように思う。

さて、6月6日に一泊して、大阪万博に行ってきた。いわゆる物見遊山である。現金決済ができないエリアなので、初めてクレジットで買い物をした。使用した現金はホテルの宿泊税100円を宿泊受付機に投入しただけである。すべてがペイペイやカードの取引である。 地べたに1円すら落ちていない。万博の出納帳はすべてが電子記録となる。電帳法の時代を先取りしている。大阪万博の「未来へ」というテーマと合致していた。これが未来の時代か、とみに納得して帰ってきた。

四ヶ所十郎

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