スマート化する日常生活:私たちの暮らしはここまで変わった。

子供の頃、「ドラえもん」の影響で未来都市の姿など想像することが好きだった私がふとこの10年を振り返ってみると、その未来が現実に近づきつつあることを実感する。

私たちの生活は「スマート化」という言葉に象徴される大きな変化を遂げた。スマートフォンの普及からAIの浸透、キャッシュレス決済、スマート家電まで——かつては想像していた未来、もしかしたら「どこでもドア」「タイムマシーン」もいつかは現実のものになるのではないかと期待をさせる。

ただ、すべてが夢のように進んでいるわけではない。スマート化の恩恵を受ける一方で、私たちは新たな課題にも直面している。「デジタル格差という現実」「プライバシーと監視社会の境界線」など「便利さ」と「監視」の境界線は曖昧で、情報漏洩や悪用のリスクも指摘されている。

スマート化された社会で育つ子どもたちは、情報にアクセスする力を持つ一方で、リアルな体験や人との関わりが希薄になる懸念もある。「便利さ」が「豊かさ」につながるとは限らない。

それでも私は思う。子どもの頃に夢見た未来が、こうして少しずつ形になっていくことは、やはり希望だ。技術は使い方次第。人を幸せにするためにこそ、進化してほしい。

そしていつか「どこでもドア」で世界中の人とつながり、「タイムマシーン」で過去の記憶をたどりながら、未来をより良くするヒントを見つけられる日が来ることを、私は信じている。

辻 直英

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